木材・木製品を最大限に活用した音楽室

この事例は、今年完成した木造音楽室（防音室）で、神奈川県内の住宅地に新築されたものです。

詳細は次の別のブログで投稿した記事をご参照下さい。→木造音楽室・防音室の事例

この新築現場は、木造軸組在来工法ですが、新築担当の建築会社の都合で色々な制約があり、依頼者である施主のご予算も、新築住宅全体の費用の関係から、当初から厳しい条件がありました。このため、新築業者が施工可能な木材・木製品及び断熱材をうまく活用することが重要でした。

音楽室内部の防音施工は、私（防音職人）の提携会社が担当しました。この会社は木造が得意な建築会社であり、大半を国産の木材で施工するのが特徴です。

私の音響・防音設計と相性がよく、今回の木造音楽室（主な用途はベースギターと電子ピアノ、オーディオ）では、薄型防音仕様と木製品による音響調整で対処しました。

施主からは次のような評価をいただきました。

「もとよりバンド練習に使っているような本格的なスタジオを狙ったわけではありませんが、個人が自宅で練習をするのに、周囲への音漏れを気にせずに済むのは精神衛生上、大変ありがたいです。見た目も含めて居住空間として心地良いのが気持ちを上げてくれますし、必要以上に部屋が狭くなっていないのも助かります。」

「入り口のドア（新築業者が取付けたもの）に関しては、正直性能面で物足りないモノがありますが、この点は最初から分かっていたことですし、インテリアの統一感を優先した結果として受け入れております。いずれにしても、トータルでの満足度は非常に高いです。」